たいしたものではないのです

書きたい時に書きたい事を

最近見た中で今後トミージョン手術を受けそうなNPB投手

肘を故障する原因を分析したって故障した選手に後出しであーだこーだ言うだけなら「そんなん後付けで言えるやん」ってなりますよね。

でも、正しく原因が分析できているなら故障する前に先出しでもそれを予測できるはず・・・。

ということで、前回書いた記事

肘への負担がかかる投球動作について - たいしたものではないのです

を基に、先の記事内の14の数字に当てはめながら「高・中・低」の3段階にリスク群をわけ、肘を故障するリスクがある程度高いと予想できるNPB投手を紹介していきたいと思います。

(こんなこと言っておいてアレなのですが、最近のNPB選手にそこまで詳しくないので数が少なめになってます。この選手どうよ?みたいなのをもらえたら第2弾も作れるかもしれないので、リクエストお待ちしてます。)

 

~評価の前に~

肘を故障するリスクというのは主に

 

1.球速の高さ(速い球を投げるほどリスクが上がる)

2.肘に負担のかかる投球フォーム

3.肉体的な強さ、耐久力

 

の3点を合わせることで算出できます(算出といっても私自身は数字で出せるわけではないですが)

が、3番目に関しては映像を見ているだけでは客観的な判断が難しいため、私の考察においては基本的に考慮しないものとしています。

また、本記事においても肘から先の腕のことを「前腕」と表記します。

 

では、これらも踏まえて実際の評価にいってみましょう。

 

 

~以下常体~

 

 

古谷優人 

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タイプ1 リスク群:

肩の回転が始まるタイミングで前腕が地面と垂直まで上がり切っておらず、腕が背中側に遅れて倒れる分の負担が肘に集中しているように見られる。

球速が非常に高く、150km/hを超えるストレートを投げ込むことから注目されているが、その分この動作が肘に与えるリスクも非常に高いものになっていると思われる。
以前に胸郭出口症候群を発症している点からも肘へのリスク、肩の故障の再発が懸念される。(トミージョン手術を受ける投手は胸郭出口症候群も発症するケースが多いというデータがあるらしい?この点については私自身が確かな確証を持てているわけではないので参考程度に) 

 

千賀滉大 

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タイプ12 リスク群:小?

前腕の直立がやや甘く、肘が90度より内側に入る傾向も見られる。(ただしこちらに関しては映像ごとに安定していないようにも見受けられる)

前腕の円運動による遠心力の負荷が肘にかかっているので、その分のダメージは否定できないだろう。

直球が平均150km/h以上、最速161km/hを投げ込む投手であるため、一見小さく見える違いが及ぼす大きな影響は無視できない。

しかし、これだけの球速を出す日本人投手としては比較的クリーンなメカニズムをしているほうだとは思う。

(映像ごとに小さな動作が異なっているものがそこそこあったので、分析結果が安定しない可能性がある。)

 

 

菅野智之 

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タイプ1 リスク群:

投球腕をぶら下げたような形のまま踏み出しを始めており、ある種必然のように前腕の直立が甘い。

今季からフォームを変更したと聞いて確認してみたが、残念ながら肝心な部分の動作は変わっていなかった。

以前にも肘の不調で離脱した経験があるため、トミージョン手術を受けることになる可能性は十分に高いと思われる。

今オフでのMLB挑戦との噂もあるが、このメカニクスのままではMLBの短い登板間隔にトドメをさされかねないだろう。

 

 

平良海馬

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タイプ1 リスク群:

典型的な前腕の遅れで球速を向上させているパターンの投手。

このような投球腕を大きく背中側に引きながら腕が遅れてくるメカニクスでトミージョン手術へ送り出された選手は特にMLBで数多く見られる印象がある。

最速160km/hという球速も考慮して、現役NPB投手の中でもかなりリスクの高い投手だと言えるだろう。

 

 

 ~常体終了~

 

 

優れた成績を残す選手には長く安定して活躍してほしいと私は思っています。

一野球ファンとして、ケガでそんな選手たちの活躍を見れなくなってしまうのはとても残念です。

この記事の予想が外れてくれることを心から願っています。